『きょうのごはん』
日曜日は図書館の日になりそうです。
スマホのゲームをしたり、録りためたテレビ番組(『未来少年コナン』『ガキの使いやあらへんで』『男子ごはん』など)を観た後、車に乗り込み、好きな音楽を流しながら図書館に向かいます。
工藤裕次郎さんが日曜日にピッタリで無限に聴いてしまいます。
あぁ大好きだぁ。
もうすぐ僕の住む町は梅雨に入ります。
その少しの間湿った季節が終われば夏がやってきます。
夏は児童書の季節です。
だれがなんと言おうとそうなのです。
緑が萌えて、空は青く、水は輝き、風は流れていくのです。
あぁ、旅に出たい。
冒険をしてみたい。
そんな気持ちが芽生えたら、もう本を開くしかありません。
うふ、うふふふ。
今年はなんの本を読もうかしら。
時間を作って読んでいかねば。
文章も書かねば。
そんなこんなで、今回の絵本はこちらです。
『きょうのごはん』
作:加藤休ミ
出版社:偕成社
対象年齢(筆者感覚):小学生中学年から(むしろ大人のアナタへ)
主人公は商店街近くに住み着いている猫です。
すごく端的にいえばこの作品は、猫の夕飯パトロールの様子を描いたものなのであります。
猫さんは、おいしそうなにおいがするおうちへ通りがかると中を覗き込みます。
そこにはありふれた家庭の、ありふれた料理が。
さんま。コロッケ。カレーライスにオムライス。
お祝いごとのあるおうちではお寿司がふるまわれ、猫さんはおでんとうどんの屋台でおこぼれをもらいます。
やっぱりみんな、おいしいものが好き。
そうしてこの絵本に出てくる料理は、どれもこれもとてつもなくおいしそうなこと!
たぶん、クレヨンや絵の具でぐりぐりと塗られた、すこし重さを感じる絵なのですが、その重厚さが良い。
その存在感たるや。
僕は思わず、この絵本を読みながらつぶやいてしまいました。
「腹減ったぁ。なんか食いてぇー」
腹が減って、それなのになんだか幸せな気持ちが湧いてきます。
夕飯時、おいしそうな匂いのただよう道を歩いているような絵本。
『きょうのごはん』をご紹介させていただきました。
それでは!