ささのはさらさら

読書や映画・音楽鑑賞、仕事や旅や犬や酒。

絵本

『ぐぎがさんとふへほさん』

『ぐぎがさんとふへほさん』 岸田衿子・作 にしむらあつこ・絵 福音館 ぐぎがさんとふへほさん (こどものとも絵本) 作者:岸田 衿子 発売日: 2009/07/10 メディア: ハードカバー タイトルからしてナンセンス。 本を開くと、やはりやはりのナンセンス。 まず、…

くまちゃんとおじさん、かわをゆく

幼い頃はやはり、自分を引っ張ってくれるアニキ分に懐いてしまうものである。 私には兄がひとりいるのだが、幼い頃はむやみやたらに暴力的で実に恐ろしかった。 一応ついて回ってはいたが、正直びくびくしながら遊んでいた。 そこで私は近所に住んでいたT君…

『騎士とドラゴン』

『騎士とドラゴン』 アメリカの絵本作家、トミー・デ・パオラによるこの作品は、絵本の愛くるしさ、楽しさを味わうためにピッタリです。 ドラゴンと闘ったことのない騎士、おなじく騎士と闘ったことのないドラゴンの物語。 ある日、とうとう騎士はドラゴンと…

『きょうのごはん』

日曜日は図書館の日になりそうです。 スマホのゲームをしたり、録りためたテレビ番組(『未来少年コナン』『ガキの使いやあらへんで』『男子ごはん』など)を観た後、車に乗り込み、好きな音楽を流しながら図書館に向かいます。 www.youtube.com 工藤裕次郎…

おたんじょうびのおくりもの

ゆきがやみました。 そんななにかがおこりそうな一文で始まるこの絵本。 山脇百合子さんの、素朴でかわいい絵の表紙が目に留まります。 www.ehonnavi.net おたんじょうびのおくりもの 作者:村山桂子 発売日: 2019/10/15 メディア: 単行本 『おたんじょうびの…

がたごと ばん たん

先日、僕の住む街でも図書館がようやく開放されました!!! 司書の方、スタッフの方、お疲れ様です。ありがとうございます! 二か月ぶりくらいの図書館だったでしょうか。 いやぁ、やっぱりいいもんですね! たくさんの見たこともないような本。 本好きの同…

おおかみと七ひきのこやぎ

愛しのフェリクス・ホフマン!! おおかみと七ひきのこやぎ (世界傑作絵本シリーズ) 作者:グリム 発売日: 1967/04/01 メディア: 大型本 幼いころ、家の近くの病院にこの絵本はありました。 風邪をひくといつも連れてこられていた病院。 一時間に一回、ゴーン…

ジルベルトとかぜ

風が強く吹いた日でした。 びゅおーん、ぐおーん、と、風はうなりを上げて、草むしりをしている僕等のそばを通り過ぎていきました。 「うおおおおおーい! かぜくん! ねえかぜくん! もうやめて! 本当にやめて!!!」 風は僕が必死に集めた刈葉の軽い部分…

世界でいちばん高い山世界でいちばん深い海

一時期、本屋さんでアルバイトをしていたことがありました。 地元でもそれなりにおおきな本屋さんだったので、老若男女問わず、さまざまなお客さんがやってきて、書籍の需要などが知れておもしろかったです。 「わぁ、ものすごく派手なおねぇさんだ。メイク…

雨、あめ

雨の日、好きですか? 今日、僕が住む町は雨でした。 なかなかに強い雨で、造園工として基本的に外で働いている僕は、とうとう雨合羽と長靴を履いて草むしり。 今は見習いなので、刈られた草を集めるのが主な仕事です。 草の刈られた箇所には、スズメやハト…

オレときいろ

絵本は爆発だ! いきなりで恐縮なのですが、率直に言って、僕は「大人へ向けた絵本」がきらいです。 絵本とは子どもが楽しむべきもので、最初から大人へ向けた、あるいは子どものことをないがしろにした絵本というのは、読むと首をかしげてしまいます。 この…

あくたれラルフ

あくたれ? チンピラ? 腹が立つけどニクメナイ猫の物語 絵本とは実に多種多様でおもしろいものであります。 絵本ビギナーの僕は読めば読むほどに、それを実感していました。 しかし、それと同時に、すこしばかりモヤモヤとしたものが心に溜まり始めていまし…

アンガスとあひる

アンガスとあひる すべての愛犬家に捧げる絵本シリーズ・その1です。 そしてまさにその筆頭の作品であります。 『アンガスとあひる』 作・絵 マージョリー・フラック 訳者 瀬田貞二 福音館書店 とにかく主人公のスコッチテリア、こいぬのアンガスがかわいい…

絵本を読むのだ……(はじめに)

「絵本をもっと読んでみたいなぁ」 僕がそう思ったのは、二年ほど前のことでした。 もともとNHK教育放送のような人形劇、クレイアニメ、むかしばなしなどが好きでした。 「もっともっとこのような世界を知りたい!」 僕はフガフガと本屋さんへ突撃しました。…